8月22日(土)『記者クラブ禍』~記者クラブとフリーランスの十年戦争~ 講演:有村眞由美氏
今度の草の実アカデミーのテーマを「記者クラブ禍」に決めたのは、この動画を視聴したからです。
『カメラを止めるな! 7月28日(前編)』(塩田康一鹿児島県知事の就任記者会見をめぐる県政記者クラブ「青潮会」とフリーランスとの戦いをスマホのカメラで撮り続けたドキュメンタリー)https://www.youtube.com/watch?v=LmQWlgv3NYI
1時間56分ころから、早回しで20~30分みてください。
編集なしの生々しい動画は、記者クラブはジャーナリスト集団というよりも、権力機構・統治機構の一部であることを示しています。
この動画を見た私は、日本特有の「記者クラブ制度」が、日本社会を相当ゆがめているとの思いを新たにしました。
映像が撮影された7月28日は、6月20日実施された草の実アカデミー「吉村洋文(大阪府知事)と言論弾圧訴訟の全貌」の講演記事http://www.mynewsjapan.com/reports/2559 の修正をしている最中だったのですが、たまたまこの動画を見つけてしまい目が離せなくなり、仕事が遅れてしまいました。
今回お話をする有村眞由美さんはフリーランスで、福島原発故後から、鹿児島県知事の記者会見参加を記者クラブに申請し、実現させた人です。
とはいっても「オブザーバー参加で質問は禁止」ということでした。そのほか清潮会(鹿児島県政記者クラブ)が規約なるものを作成し、記者会見参加を望む外部の人間に規約を守ることを強要してきました。
そして今年7月の鹿児島県知事選で当選した塩田康一知事の就任記者会見に参加しようと有村さんは鹿児島にとび、冒頭のように会見室前の人間バリケードによって入室を阻まれたわけです。
このとき、草の実アカデミーで講師を複数回務めた3氏(畠山理仁・寺澤有・三宅勝久)が鹿児島にかけつけました。
一人のフリーランスが、足掛け十年にわたり記者会見で質問させてほしいと働きかけた実体験を話してもらい、記者クラブは災害レベルであり、日本ピープルにとって「禍」である事実をしっかり認識したいと思います。
政治・経済・社会など各分野の問題を追及することはもちろん大切ですが、様々な問題を伝える土台(報道)が土砂崩れを起こし、災害が起きていることを認識するほうが先決かもしれません。
7・28人間バリケード事件の直後、畠山理仁さんらが呼び掛けて「清流会」(オープンな鹿児島県知事記者会見を求めるフリーランス記者)が結成されました。
実は、今度の草の実アカデミー前日の8月21日、鹿児島県知事の記者会見をめぐり、畠山さんを中心に県側と記者クラブ側(青潮会)と折衝しています(8月17日現在)。
場合によれば、その結果も8月22日当日にお知らせできるかもしれません。
ぜひご参加ください。 (林 克明)
■第129回草の実アカデミー
『記者クラブ禍』~記者クラブとフリーランスの十年戦争
「清流会」結成記念講演会~
講師:有村眞由美氏
【日時】2020年8月22日(土)
13:30開場 14:00開始 16:30終了
【場所】文京アカデミー「学習室」(文京シビックセンター地下1階)
東京都文京区春日1丁目16番21号
https://www.city.bunkyo.lg.jp/shisetsu/civiccenter/civic.html
【交通】東京メトロ 丸の内線・南北線 後楽園駅 徒歩1分
都営地下鉄 三田線・大江戸線 春日駅 徒歩1分
JR総武線 水道橋駅(東口) 徒歩10分
【資料代】500円
【申し込み】30名限定
氏名と「8月22日参加」と書いて下記のメールアドレスに送信してください。
【参加にあたってのお願い】
◎受付で氏名と連絡先を確認してください。もし当日飛び入りで参加希望の方は(申し込みが限定数に達していない場合)、氏名と連絡先を書いてださるようお願いします。
◎会場入りするときは手洗いをお願いします。(消毒ジェルも用意します)
◎参加者はマスク使用をお願いします。
◎発熱している方や体調の悪い方は、今回は参加をご遠慮ください。
(林 克明)
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