8月19日講演「消費税を廃止して財政を黒字にする方法」
第98回草の実アカデミー◆不公平税制をただし38兆310万円増収
財源をつくるためには、消費税増税が必要だー―。与党ばかりか民進党もマスコミも消費税に反対しない。本当にそうだろうか。大企業や大資産家、高額所得者に減税する一方で、庶民には重い税を課しているのが実態だ。「税金は金持ちから取る」のが本来あるべき姿だろう。
それなのに、消費税ありきという人たちには「寝言は布団の中で」と言いたい。
不公平な税制をただす会は、1977年の発足以降、40年にわたって不公正税制の是正を訴えてきた。
今回の講師は、同会の事務局長である荒川俊之氏に依頼した。不公平な実態は山ほどあるが、たとえば「ただす会」では、毎年、不公平税制の是正による増収試算を行っている。
2017年度の試算では、不公平税制を是正した場合、国税と地方税合わせて38兆310万円の増収になる。
また大企業の特権的減免税を見ると、日本電信電話1兆4112億円、トヨタ自動車8991億円、東京電力8505億円・・・・と大企業優遇が目立つ。
まずは日本の税制の実態を知ることから始め、これから何をなすべきかを講演で勉強していきたい。
◆消費税5→8%で電車賃290円から310円への大打撃
そもそも消費税が3%から5%に増税された1997年から日本はデフレに入り、勤労者の所得が下がり始め、格差拡大、貧困拡大が進み始めている。
低所得者と小規模事業者にとっては相当つらいのが消費税だ。私の個人的実感としては、3%から5%に増税されたときは、まだ若かったし今より収入が高かったのでそれほど痛くなかった。
ところが5%から8%になったとき、頻繁に使う路線の電車賃が450円から470円になった。そのときの衝撃は今でも忘れられない。
第96回の草の実アカデミーで、私は共謀罪国会を振り返りつつ、同法を廃止するためには政権交代が必要で、そのためには選挙新党をつくって、消費税廃止と原発即禁止を二大公約にして総選挙を闘ったらどうかと提案した。
消費税をなくして、公正な税制を実現したら、どれほど生活がよくなり日本がよくなるのだろうか。本当に日本が変わるのではないかと思う。そこを探ってみたいと思ったのが、今回の講演会を開催しようと動機だ。(草の実アカデミー代表 林 克明)
■第98回草の実アカデミー
「消費税を廃止にして財政を黒字にする方法」
講師:荒川俊之氏(不公平な税制をただす会・事務局長)
日時:8月19日(土)14:00~16:45
場所:豊島区「雑司が谷地域文化創造館」第4会議室
東京都豊島区雑司が谷3丁目1−7
http://www.toshima-mirai.jp/center/e_zoshigaya/
交通:JR山手線「目白駅10分」、東京メトロ副都心線「雑司ヶ谷駅」の上
資料代:500円
主催:草の実アカデミー(公益社団法人マスコミ世論研究所)
http://kusanomi.cocolog-nifty.com/
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