4月19日（土）大学問題三点セット 奨学金・学費値上げ・非常勤迫害

　いま、ちまたではブラック企業が横行し、労働者は部品のように切り捨てられているが、この動きは大学にも及んでいる。学生に教える立場の教員は、専任教員と非常勤教員に大別され、非常勤講師らに対する理不尽な差別は拡大傾向にある。

　一方、大学生のかなりの人が奨学金を借りるようになっているが、日本では返済の必要のない奨学金は非常に少ない。大学院まで進んだ場合、1千万円の借金を背負って社会に出る例もある。

　安定した大企業に就職できればなんとか返済可能かもしれないが現実は厳しい。支払いが滞れば執拗な取り立てがなされる。まるで奨学金と言う名の「闇金」だ。

　そのうえ、いくつもの大学で学費値上げの動きも出ている。

　つまり、大学生も大学院生も多大な借金を負わされる。大学院を終えて非常勤講師になった人も学生サラ金（奨学金）の返済と、非常勤差別というダブルパンチに見舞われている人もいる。

　このような大学ブラック化は日本全体のブラック国家化と軌を一つにしている。4月19日（土）午後２時からの第61回草の実アカデミーでは、武富士などサラ金問題を追及し、『日本の奨学金はこれでいいのか！奨学金という名の貧困ビジネス』（あけび書房）http://www.akebi.co.jp/html/tosyo/117nihonnno-mokuji.html

の共著者でもあるジャーナリストの三宅勝久氏に奨学金問題を講演していただく。

　加えて、非常勤講師の受難とその闘いのドキュメント『ブラック大学　早稲田』（同時代社）http://www.doujidaisya.co.jp/book/b165110.html

を上梓した私（林克明）が、短時間の報告をする。

　会場には大学関係者も来場すると思うので、現場から、当事者からの発言も聞くことができると思う。

　今回のテーマ「大学問題３点セット」は、日本社会の行方に大きな影響を与えるはずです。現状を認識し、どのような打開策があるのか。その糸口でも提示できれば主催者としては幸いです。

　ご来場お待ちしています。

●第61回草の実アカデミー

大学問題三点セット　奨学金・学費値上げ・非常勤迫害

日時　4月19日（土）1時30分開場　2時開始　4時45分終了

場所：豊島区雑司が谷地域文化創造館 第２会議室

　　　豊島区雑司が谷３－１－７

 http://www.toshima-mirai.jp/center/e_zoshigaya/

交通： 副都心線「雑司が谷駅」Ａ２出口すぐ駅の上

 JR山手線「目白駅下車」徒歩約10分

資料代：５００円