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2011年4月14日 (木)

「一枚のビラ」松野哲二(4月16日講師の自己紹介的な文章)

 4月16日(土)午後2時30分開演の「“高校授業料無償化から朝鮮学校排除”になぜ反対するのか」の講師・松野哲二さんの自己紹介的な文章を紹介します。「市民活動のひろば」というミニコミに掲載されたものです。

■「一枚のビラ」

僕のような者がこの欄に書かせていただいてよいのか、迷った。もう直ぐ62才になるが、今まで「運動は必要悪」と自省しながら様々な活動をしてきたからだ。人は、運動の中で偉くなったり権力を握ったり、人を右から左に動かしたりすることに快感を覚え、ひいては、かのチャウシェスク夫妻のごとき末路をたどる。「市民運動」あがりの管直人が旧自民党右翼勢力と連合しようとするのも、権勢欲の末路だろう。

今、僕の二つの課題は、チマ・チョゴリ友の会と府中緊急派遣村であるが、朝鮮学校に通う子どもたち、非正規労働者や貧困野宿の方々がこの社会で差別、不当な扱いを受けることがなければ必要のない課題である。自らを必要としなくなる社会をつくることが目的であり、恥じ入ることはあっても自慢できることなどない。必要悪のゆえんである。

さて、派遣村の活動で福祉事務所を頻繁に出入りしていて、職員から「何故ここまでするのですか」と聞かれたことがある。自分の思想です、と応えた。

15才の中学生の時、門前で教職員組合が配布していたビラに「文部省学力テストに反対せよ」とあった。このテストは、生徒を進学と就職、エリートと労働者に分けるためのものだと思ったので、何人かの友人に声をかけ白紙で出すことに決めた。テストの後、校長室に呼ばれ、実行したのは僕一人と分ったが、謝ることはしなかった。高校では、自分でビラをつくった。ベトナム反戦デモへの呼びかけだが、職員室に呼ばれ「誤字が多すぎる」と叱られた。

大学1年で初めてつくったビラは、当時学内を支配していた2大勢力を「昼の○○夜の○○派による全一支配を許すな」と批判したもので、当然二つの派からは許されなかった。

当時、自分の思想をおぼろげながらも次のように考えていた。目指す社会主義、共産主義の社会は、人間解放の理想を実現する社会であり、その運動も目指す社会を先取り、体現するものでなくてならない。また、手段も組織のあり方もその目的に合致したものでなければならないと。

三里塚の闘いでは、高木仁三郎さんたちと「いつでも誰でも何処でも三里塚」のビラをつくり、全国集会の日に有楽町の公園で2泊3日のテント村をつくった。

就職した東芝府中工場では労使一体の兵器・原発生産に反対し、労組御用化を告発するビラを出し続け、14年間「職場八分」を受けた。上野さんの人権裁判ではあちこちでビラをまいたが、早大校内では詰襟の学生に「許可を得ているのか」と囲まれ、労組の集会でも「主催者許可を得ろ」と言われたが、これこそ社会の貧困に他ならない。

平和とは単に戦争でない状態を指すのではなく、誰もが飢えず、暴力に怯えず、差別にさらされない状態の総称と指摘したのは、生涯教育の始祖であるユネスコのポール・ラングランであるが、自らのレジスタンス体験がその理念にあるという。絶対的な判断や命令などのないレジスタンス下、老若、性差、経験の違いを超え、臨機応変に智恵と手段を選び、信頼でつながる以外に明日のないその経験は、すべての市民活動の参考になるだろう。人権や民主主義とは、その平和理念を実現するための活動の自由であり、一枚のビラこそ、その自由そのものに他ならないと思う。

今年もまた怠惰な自分に、課題は眼前にいくつもあると言い聞かせ、友を頼りにビラをつくりたい。

■4月16日(土) 第26回講演会

 松野哲二氏(チマ・チョゴリ友の会&府中派遣村)

 「“高校授業料無償化から朝鮮学校排除”になぜ反対するのか」

日時 4月16日(土)2時開場、2時30分開演

講師 松野哲二(府中派遣村&チマ・チョゴリ友の会)

場所 荻窪会議室和室

     杉並区南荻窪2-28-13

     電話 3398-8261(荻窪地域活動係)

交通 JR中央線・荻窪駅西口から徒歩13

 

http://mappage.jp/popup/popmap.php?X=2.4367667300542&Y=0.62301244001488&L=12&KanriNo=13115S040199&init=yes

資料代 500円(会員無料)

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