あらかじめ裏切られた民主主義 講演終了
11月20日(土)第21回草の実アカデミーが終了しました。「あらかじめ裏切られた民主主義~選挙供託金による選挙のカラクリ~」がテーマでした。
講演者の臼田敦伸さんは、選挙供託金違憲訴訟の原告。弁護士に相談したが乗ってくれる人はおらず、ひとりで裁判を闘っています。
彼に講演を依頼したのは、選挙供託金が、大正14年(1925年)に男子普通選挙法と治安維持法とセットになって導入されたことを知ったからです。
この事実だけでも大きく、それが85年たった2010年の今でも、民主化されたいまでも残っているのが信じられない。
立候補すると選挙区で300万円、比例区で600万円・・。また国会に議席がない政治グループは、比例区で10人立てなければなりません。つまり、貧乏人は立候補できないしくみになっているわけです。
金持ちと大組織の人しか立候補できないので、そういう人たちがあつまった国会でめちゃくちゃな法律が通るという寸法。
大正14年に、いちおう自由選挙が実現ということになった。しかし、自由にさせれば、貧乏人に支持される無産政党が議席を増やすことを、あらかじめ予測していたのが支配階級です。
だから無産者を弾圧するために、暴力では治安維持法、カネの面では選挙供託金制度を導入したのです。
つまり、小選挙区制にもとづく二党独裁(二大政党制)と選挙供託金は、少数者であるカネモチが、多数派である貧乏人を政治から排除するために、あらかじめ仕組まれた策略といえるでしょう。少数派の白人が多数派の黒人を支配していたアパルトヘイトと同じだ!!
小選挙区と選挙供託金はそっこく廃止すべきです。
http://nipponkoku.jp/(臼田敦伸)
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