11月20日(土)供託金違憲訴訟から見る選挙のカラクリ
国政選挙に立候補するためには、比例区600万円・選挙区300万円を供託金とし
て出さないと立候補すらできず、一定の票に達しなければ没収されます。おまけに、国会に議席をもたない政治団体から比例区から候補者を出すには、10人(参院、政党なら1人でもOK)の立候補者を立てなければなりません。そうすると膨大な供託金が必要だし、人的資源もより多く求められます。
つまり貧乏人は最初から国会から排除され、金持ちの代理人ばかりで議会が構成されることになります。その結果、国権の最高機関たる国会は多くの間違いを犯してきました。
加えて投票数と議席数が大幅にずれて民意を無視する小選挙区制、さらには議員定数削減によって、貧乏人(無産者)排除は決定的となります。
ここでのポイントは、世の中の多数派は貧乏人(あるいは庶民)にも関わらず、世の中の少数派である金持ちとその代理人が国会の多数派になっていることです。衆議院と参議院の多数派が違うと騒ぐことより、これこそが「本当のねじれ」だ。
この反民主主義と不公正に対し、裁判に訴えたのが臼田敦伸さんです。供託金は憲法違反だと訴えたのです。この裁判を中心に日本の議会制のカラクリを追求しようではありませんか。
そもそも、議会制民主主義と政党政治のはじまりといわれる男子普通選挙法は、無産政党などを弾圧する治安維持法と選挙供託金制度の導入とセットで1925年に成立しました。
自由で公正な選挙(完全普通選挙)を実施した場合の結果を、あらかじめ予
想して導入した3点セットだったわけです。権力は私たちを最初から騙していたのだ。
そして2010年の現在に至るまで普通選挙(すべての国民が選挙権・被選挙権=立補権、をもつ)は実現されていません。今こそ、完全自由選挙、完全普通選挙をめざし、第三次護憲運動をおこしましょう。
※護憲運動⇒憲政擁護運動
■あらかじめ裏切られた民主主義
~供託金違憲訴訟から見る選挙のカラクリ~
治安維持法&選挙供託金制度&普通選挙法が同時に導入されたことが、日本の議会制民主主義の悲劇の始まりだった・・・。
講師 臼田敦伸(第二次選挙供託金違憲訴訟原告)
http://nipponkoku.jp/index.html
日時 11月20日(土)13:30開場 14:00開始 16:30ごろ終了
場所 千駄ヶ谷区民会館1階第1会議室 渋谷区神宮前 1-1-10 (03-3402-7854)
交通 JR 原宿駅 徒歩10分 地下鉄千代田線 明治神宮前駅 徒歩8分
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kmkaikan/km_sendagaya.html
資料代 500円(会員無料)
主催・問い合わせ先 草の実アカデミー
tel03-3916-2664(火・木・土日祝) E-mail kusanomi@notnet.jp
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■裁判のお知らせ
供託金違憲訴訟公判
期日:平成22年11月16日午前11時30分
東京高等裁判所第14民事部824号法廷
地下鉄霞が関駅A1出てすぐ裁判所
空港のようにセキュリティチェックを受けて建物内へ
エレベーターで8階にのぼり824号法廷をさがし、傍聴席にはいってください。
一人でも多くかけつけましょう。
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