大マスコミの反論(言い訳)
事件にもなっていない小沢一郎・前民主党幹事長の政治資金がらみの報道に対して、テレビと新聞が大本営発表(地検特捜部御用達)になっていることに対して厳しい批判の声があがった。それに対して真摯に受け止めているメディアは少ないようだ。
たとえば、私が応援し支持している東京新聞(中日新聞社)の反応もそうだ。比較的良心的な東京新聞でさえこのありさまで、ほかは推してしるべし。
少し古い話だが、2010年1月31日付『東京新聞』社会部長氏の記事を簡単に紹介しておく。
◎まず「リーク」という言葉について
「政治的な意図を持った情報操作のための秘密漏えい」
と社会部長氏は定義する。
◎「関係者」とは権力のこと、検事のこと。
「関係者への夜回り朝回りによって、公の発表文にはないニュースを追います。役所にとって都合のいい情報ではなく、隠そうとされた情報や事実にこそ、国民が知るべきものがあるからです」
おいおい・・・・ちょっと待ってくれ。隠された事実をあばくために”関係者”に夜回り朝回りで聞く?
すいません、”関係者”って誰のことですか? 検察関係者つまり検事のことでしょう。それ以外にももちろん取材はしているだろうが、情報源の殆どが権力だと、この東京新聞の記事を読んでわかる。もちろん、ごくまれに権力機構に属する人が本当のことをチラっとい言うことはあるかもしれないが・・・。
批判にこたえるどころか、逆に官製報道だと自白している記事だ。市民に必要な情報を権力から得ると言っているのだから。
この記事を読んでしばらくしてから、TBSの朝ズバッ! にレギュラー出演している毎日新聞の論説委員が「すぐにマスコミが悪いというんですよね」という趣旨の発言をしていた。
反省はないようである。自分たちの間違いに気付かない、批判に耳を傾けない。いったい、いつ”悟る”のでしょうか。
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