早川由美子「ビデオカメラで自己発信~自主映像制作のすすめ~」
早川由美子さんは、昨年「ブライアンと仲間たち~パーラメントスクエアSW1」というドキュメンタリーで黒田清新人賞を受賞した映像制作者である。その体験をふまえて、5月23日の「「第二言論サミット」では、「ビデオカメラで自己発信~自主映像制作のすすめ~」を発言する。
映画で扱ったブライアン・ホウはイギリスの反戦活動家で、「反テロ戦争」に抗議して国会議事堂前広場に住みこんでいる。その様子と彼を支える仲間たちの姿を追った記録映画である。
たんたんとしたナレーションが好感がもてると思った。彼女がこの映画を製作するきっかけのひとつはメディアに対する不信感だったという。
イギリスと言えば、BBCがあり、かなりきちんとした報道機関ではないかと私個人は認識している。しかし彼女に言わせると、
「そのBBCでも、疑問が多い。たとえば、国会が始まると国会議事堂をテレビに映し出すのですが、一番いい映像をとれば手前にブライアンのテントやプラカードが移ってしまう。それをわざとさけて違う角度から撮っている」
このほか、国会周辺での言論表現活動を規制する法律をつくって警察が反戦者を排除、それに対する抵抗も記録映画に収められている。
やはり、自分で取材して自分で映像を発信してしまう。この素朴な方法は効果がある。(林 克明)
■第二言論サミット
~世界は周辺から変わる~メディアに政権交代を!~
【日時】 2010年5月23日(日)13;20開場13:45開演16:40終
【場所】 東京ウイメンズプラザ・ホール
渋谷区神宮前5-53-67
【交通】 JR渋谷12分 地下鉄表参道7分
【参加費】 500円(前売券販売中)
【主催】 第二言論サミット実行委員会
協賛 (社)マスコミ世論研究所・草の実アカデミー
【問い合わせ先】 集会参加は予約の必要はありません。懇親会のみ予約
が必要です。kusanomi@notnet.jp
FAX 03-3916-2676
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