林克明「自民・大マスコミ連合軍VS自由民権運動」
「5・23第二言論サミット」~メディアに政権交代を! 世界は周辺から変わる!をやってみよう、と言い始めた林克明である。つまり「言いだしっぺ」である。その林が、なぜこの企画を思い立ち何を目指しているのか。メモ的に記しておこうと思う。名付けて「自民&大マスコミ連合軍VS自由民権運動」
タイトルに示した「自民」とは、自民党だけを指すのではなく、保守勢力・支配階級・アメリカ勢力まで含まれる。この支配階級と記者クラブ加盟社≒大マスコミが結託し、民衆に襲いかかっている。このままでは我々の生活も社会もとんでもないことになるから何とかしよう!というのが2010年5月23日の第二言論サミット(1:45開演、登用ウイメンズプラザホール500円)である。
◇政権交代でメディア不信(不審)が加速
メディアに対する批判は昔からあった。しかし2009年8月末の総選挙の結果、帝国議会開設以来120年来の非願=本格政権交代が実現したことにより、大大新聞・テレビの実態が、はっきり見え始めたといえないだろうか。
小沢・検察問題でそれは明確になる。現在までにわかっていることは虚偽記載などの微罪部分。その他については憶測と検察からの情報漏えいのみだ。はっきりしないことで一方的に検察情報をメディアを通してばらまく。一歩間違えるとファシズムだろう。
こうして名誉棄損とも言える一方的報道で特定政治家を攻撃し、政権に打撃を与えようとする動きは急である。ついでながら大マスコミが世論調査会社になっていることも見逃せない。
小沢一郎・民主党幹事長は自民党政権時代の体制を崩そうとしており、旧体制(アンシャン・レジーム)派にとっては絶対につぶしたい男である。ここに旧勢力と一体となった大マスコミが加わっている構図だ。なぜそういうことになるのか。
◇支配層のお友だち≒大マスコミ
記者クラブ加盟の大マスコミは、権力に取り込まれている。まずは記者クラブ。行政などの情報を独占し、権力に都合がいい記事を発信する。お友達感覚である。
政・官・財との支配層とまったく同列の御友達が大マスコミと言って過言ではない。そのメディアが民衆のためになる報道ができるわけがなかろう。
◇竹下機関・官房機密費・餌付・癒着
大マスコミが殆ど追及しない問題に、官房機密費がある。過日、野中広務・元官房長官がTBSで官房機密費を識者・言論人にわたし世論誘導をはかっていたことを暴露した。
そのときに田原総一郎氏だけは拒否したと述べた。この件を追ったジャーナリストの上杉隆氏は実名をあげ、もらったとされる人を取材している。また平野貞夫元参議院議員も、記者たちに飲み食いの接待(中クラスの料亭⇒中クラスの銀座クラブ⇒ホテル、を月に1~2回していたと朝日ニュースターの番組中で述べている。
「政治とカネ」を追及する前に「ジャーナリズムと権力からの餌」を追及すべし。
一番わかりやすく大マスコミが政権と癒着していた例は竹下機関(三宝会)。竹下登元首相の掛け声で、財界人・官僚経験者・大マスコミ各社の記者が集まり”情報交換”したもの。まさに権力とジャーナリストが一体化に近いかたちが現出された。
◇政治の政権交代もメディアの政権交代もなし
記者クラブをはじめ、金銭関係もふくめて政権とメディアの癒着構造がつづいていたわけだ。政権と癒着というなら政権交代したのだから、民主党関係者と癒着して旧勢力の自民党などをたたくのではないかと思う人もいるかもしれない。
しかし、先の「検察事件」(小沢事件)をみても、国会の構成が変わったからといって、権力機構や旧体制や慣習が変わったわけではない。まだ政権交代半ばといってもよく、変わることを阻止するための動きが顕在化している。
しかも、現在の大マスコミ幹部・主流記者・識者・評論家・コメンテーターなどは、旧勢力時代に表舞台に出た人びと。旧政権とつながりが深いし、頭の中身がアンシャンレジームにとどまったままだ。旧政権【自民党政権)で政府よりの発言をし、軍拡・自衛隊派兵・弱者切り捨て・極端なアメリカついじゅうを進めたのが大マスコミと識者である。
ところが、政権交代したことで彼らの既得権が奪われる危険性が現実化し始めている。それに対して旧政治勢力(自民・高級官僚・一部財界)と大マスコミが一緒になって必死の抵抗を試みている。それがいまの事態ではないだろうか。大マスコミは権力機構と同レベルの位置に立つのだから、既得権を解体し、社会福祉や教育予算を進めようとすれば「ばらまき」と言って非難。金持ちジャーナリズム(旧勢力のジャーナリズム)が跋扈している。
さらに、普天間問題でも本当に悪いのはアメリカなのに、日本の新政権ばかりに批判の矛先が向いている。旧勢力=自民党政権時代には、自民党内の媚米右翼が力をもっていた。もし普天間基地撤去n関して、ある瞬間に政府への批判が反米の動きに変わったらどうか。アメリカの手先だった自民媚米右翼に激しい非難の嵐が起こるかもしれない。
大マスコは、そのような事態を防ごうとしてるのではないかとさえ思う。
◇第二言論の皆さん、まずは一緒にメシでも食いましょう。
支配勢力と癒着した既存の大マスコミを第一言論とし、それに対抗する情報や言論を展開させる勢力を第二言論と定義してみた。
フリージャーナリスト、ネットメディア、ブロガー、ミニコミ、さまざまな活動家、多くの心ある第二言論者がいる。多くは自由民権運動を担う人たちだ。明治時代の自由民権運動ではなく、21世紀の自由民権運動だ。
彼らが自分たちの活動を紹介し主張し、どのような方法で伝達しているかを話すのが5月23日に東京ウイメンズプラザホールで行われる「第二言論サミット」だ。この集会にはに三つの目的がある。
(1)現状が問題だと思う人が、ネット上ではなく、実際に顔を合わせて会いましょう、ということ。平たく言えば「まあ、とりあえず一緒にメシでも食いましょう」ということである。
限定されたコミュニティやネット上では共通項を持つ人が集まるが、リアル社会でそれを行うのは非常に少なくなっているからだ。
(2)第二は、改革志向のジャーナリストと活動家がともに集まること。大メディアの異常さを心配して物事の真理を追及し発信するジャーナリストはいるし、小さなメディアもある。私はジャーナリストだけでは無理が生じるので、場合によっては「活動家」と連携することを模索しようとしている。
そのため、発言者はジャーナリストと活動家の両者が一緒に同じ空間に集う。これが5・23第二言論サミットの最大の特徴である。
(3)第三。これは集会が終わって先の話になるが、5月23日をきっかけにしてメディアネットワークを構築できないか模索する。ひとつの中心メディアがあり、いろいろな人やグループが参加する。
大きな中心点に多くのものが集まるのではなく、中心点は一か所ではなくて何十も存在し、それぞれが「自分が中心だ」と勝手に思っている。それでいいのであって、自分勝手⇒自分が勝つための手法を推進する。
それぞれが「自分勝手」なのだが、中心点から放射状の線と同心円状の線が広がっており、それらを効果的につなげれば、それぞれが自分勝手でも支障がない。インターネットを貴重な道具としつつも、ビラ、街宣j、デモなどの表現手段も大切にする。
こんなことを実現するための序章の序章として第二言論サミットを位置づけたい。
5月23日、東京渋谷の第二言論サミットのお祭りで会いましょう。(林克明
■5月23日(日)
「5・23第二言論サミット」
~メディアに政権交代を! 世界は周辺から変わる!~
【日時】 2010年5月23日(日)13;20開場13:45開演16:40終
【場所】 東京ウイメンズプラザ・ホール
渋谷区神宮前5-53-67
【交通】 JR渋谷12分 地下鉄表参道7分
【参加費】 500円(前売券販売中)
【主催】 第二言論サミット実行委員会
協賛 (社)マスコミ世論研究所・草の実アカデミー
【問い合わせ先】 集会参加は予約の必要はありません。懇親会のみ予約
が必要です。
TEL 03-3916-2664(火・木・土日祝)
FAX 03-3916-2676
E-mail kusanomi@notnet.jp
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