2月20日 第13回草の実アカデミー講演会「ストリートデモクラシー」
2009年は、憲政史上初めての本格政権交代(男女同権の普通選挙で野党が第一党それも過半数の議席)が起きました。1890年の帝国議会開設以来はじめてだから、もっとみんな感激していいはず。しかし、花火も打ち上げられなかったし、川に飛び込んだ人もいなかったようです。
その理由は、民主と自民に大きな差がないことに加え、政権交代直後、民主党の小沢一郎氏が「民主主義とは選挙だ」と言い切ったことにもつながります。
選挙は大切ですが、私から言わせれば「民主主義とは街頭デモの自由だ、言論表現活動の自由だ」です。議会外の大衆の非暴力直接行動のダイナミズムは必要じゃないでしょうか。日本に街頭デモや路上の自由を実践しようとする人たちがいます。
たとえばフリーター全般労働組合。最初、この組合ができた時、共感しながらも「ちょっとヘンな人たちだなあ」と私は思いました。その後、その周辺にいる人たちを知るようになり、麻生邸リアリティ・ツアーを実施する人たちも出るにおよんで、だんだんと彼らが、実にナチュラルだなあと思うようになりました。
さらに、リアリティ・ツアーグループに新たなメンバーも加わり「(麻生)ないかくだとう実行委員会」が結成されるころになると、私はだいぶ違う感覚を持つようになりました。世間では、右翼はもちろん左翼の人も「彼らを」あれこれ非難していることもあるようですが、彼らこそ「正当派」で「王道」を歩んでいるのではないか、と思い始めたのです。
なぜかというと、最近大正時代が気になり調べているのですが、大正政変・米騒動・全国各地の農民労働運動・議会内の運動・第二次護憲運動・・・・を見ると、ちょっぴり野蛮なストリート・デモクラシーが思っていた以上に激しく、今の時代に「路上の自由」を求めている人びとに通じるものがあると思うからです。
伝統、でんとう、デントウ・・と事あるごとにデントウを口にする人が絶対口にしない伝統が日本にはあります。それは自由民権運動や大正デモクラシーに見られる熱い民衆の運動です。
そこで、寝ても覚めてもデモクラシーについて考え、街頭デモに繰り出し表現の自由と新しい社会運動を模索する小田マサノリ氏(別名イルコモンズ、文化人類学者)に、ストリートの思想、ストリート・デモクラシーの実践について語ってもらいます。
■草の実アカデミー第13回講演会
「ストリートデモクラシー」
講師:イルコモンズ(小田マサノリ)
元・現代美術家/文化人類学者/大学講師
日時:2010年2月20日(土)
午後1時30分開場 2時開演
場所:東京新宿区落合第1地域センター第1集会室A
新宿区下落合4-6-7
03-3954-1611
交通 西武新宿線下落合駅 徒歩5分 参加費500円(会員無料)
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